ヒロイン登場

ロスタイム突入、と、ツイートする。次男の寝かしつけが終わって、ほっと一息、という時間、見計らったかのようにSkypeが鳴った。発信者の名前を見て、うげ、となったが、そもそもこちらから連絡してくれといったのだからしかたない。寝顔を眺めながら廊下に出る。
「遅っそーい! さっさと取りなさーい!」
「声が大きいよ。やっと寝かしつけた所なんだよ、わかってるだろ」
「そんな事情、私の知ったことじゃないわよ!」
ガミガミと怒鳴られる。いい年こいて一回り以上下の女の子に怒鳴りつけられるというの、わるくな…いやいや、あまりカッコイイ物じゃない。