マルチプラットフォームというアレ(追記あり

月刊群雛の今月号には二つIssueがあった。
?算数字二桁が縦中横になっていない(多分元が全角)
?文章が途中で切れていた
誤解のないように書いておくが、群雛は複数の人間+著者が原稿をチェックしており、このような事態が起こること自体が極めて稀で、特に?に関しては自分自身が「これ縦中横にした方がよい」と編集から進言を受けるほどなので、著者と連絡が取れないか、あるいは著者が「敢えて」その表現を使用した可能性があることは否定しない。


(指摘あり、後者は『敢えて』とのこと)


問題はこのあと。
もし修正対象となったとして、群雛はどういう手を打てるか。


比較対象としてKDPを挙げる。KDPなら24時間経たずに更新版が配布できるし、フォーマットに問題があれば1時間もかからずに配信停止にすることもできる。


ではBCCKS(経由の多ストア配信)だとどうか。更新版が配布されるまでの時間はストアによる、というのが事実だろう。ようするに
「あー、あなた○○だからなー、更新時間かかるわー、○○だからなー」
という以外ない。

ユーザはここで初めて気づくのだ。「あぁ、俺の使ってるサービスは○○なのだ」と。それは著者が慌てて配信停止しようとしたとしても、少なくとも次の日まで何もしてくれないサービスなのだ、と。


あなたが著者だとして、誤記をさっさと修正できるサービスと、最悪いつまでかかるかわからないサービス、どちらをユーザに使って欲しいだろうか?


僕はそういう意味でKDPがベストだし、表現力に腹が立たないのであれば他ストアに配信する意味はないと思う。表現力に腹がたつからiBooksを使うんであって、別にiBooksが好きなわけじゃない。

マルチストアを言うのであれば、それぞれのストアの利点欠点が述べられた後にするべきだ。正直に言えば他のストアはKDPほどの利点がない上に動きが遅くて2014年8月の段階では「わざわざ」つかう理由が思い当たらない。


逆に言えば「わざわざ使う」ほどの理由さえあれば使うのだ。ワンフェスのように許諾を肩代わりするようなストアがあれば、そこを使いたいユーザはたくさんいるだろう。けれど、KDPのマネすらできてないサービスを誰がわざわざ使うんだろう。「政治的な理由」を除外したならば。