犬のためのKDP その2 -KDPに必要なこと

Kindle Direct Publishingへ提出するファイルの作成方法をちょこちょこ書き進めます。まとめて読みたい方は「犬のためのKDP」をご覧ください。

2.1 必要なスキル

あなたは、HTMLを書いたことがありますか? あればそれでOKです。CSSの知識があればもっとよいですが、致命的ではありません。

EPUB知らなくてもいいの? 難しそう(´・ω・`)」

と思う方もいると思いますが、EPUBは、


HTML(のようなもの)で本文を書いて
CSSで修飾して
画像なんかとzipでまとめて
ちょっと細工する

だけなので、EPUBに向けて特に勉強する必要はありません。「ちょっと細工」に関しては、本文の中で手順を書いていきます。大丈夫。

2.2 使用するソフト

SigilとKindle Previewerを使用します。ここでは、それぞれのソフトの紹介をします。

2.2.1 Sigil

SigilはフリーのEPUBエディタです。こちらからダウンロードできます。Windowsの人はSigil--X.X.X-Windows-Setup.exe、Macの人はSigil-X.X.X-Mack-Package.dmgをダウンロードします。あとは通常のインストール手順で問題ありません。(X.X.Xの部分はバージョンによりかわります。さらに細かな方法が知りたい場合はこちらが参考になります。

なぜSigilなのか、簡単に書いておきます。

KDPの入力にはword,htmlも使用できます。ならば使い馴れたwordやHTMLを使いたい、という人は少なくないでしょう。しかし、残念ながらKindleアプリ、特にiOS版は思ったような表示にならないことがあります。

wordの吐くHTMLは巨大になります、Kindleでの表示がトラブったときに、問題の解決が大変になりがちです。

HTMLは技術的にはEPUBとたいして変わらず、そのうえファイル管理が面倒です(EPUBはHTMLやCSSJPEGを一つのファイルにまとめます) HTMLを使える人ならEPUBも書けます。大丈夫。

と、いうことでsakuraSoftwareではEPUB形式をオススメします。そして、


フリーで
ネットに情報の多い
EPUBエディタ=Sigil

をおすすめするわけです。

Kindleでの表示がトラブったときに、と、書いていますが、これは「犬のためのWPF」を書いていたときに…(ノД`)オサッシクダサイ

使い慣れてるHTMLエディタがあれば、それで書いてSigilに貼るでも全然OK(`・ω・´)

2.2.2 Kindle Previewer

Kindle Previewerは、amazonで配布される本がどんな風に表示されるか、を見せてくれるツールです。あくまでもプレビューですので、最後には実機での確認が必要です。

実際の所、Kindle Previewerと実際のiOS版で表示に違いがあった経験があります(´・ω・`)