怒っても、放流しない主義

基本的には怒ってもネットには流さない方向でおります。
ということを友人と話したら、「いけないと思ってるの?」といわれまして、いや、そうではなく。「多数派工作しなかったんですか?」と聞かれたこともありましたが、そうでもなく。


そもっそも、多数派工作とか意見表明とか興味ないんです。


ネット(というかSNSですね)で怒ったら、それにたいする反論に時間割かなきゃいけないですし(律儀に対応するので)、怒ったって誰も影響されやしないんだから、それを目にする人に申し訳ないというか、その人の時間の無駄ですよね、という感覚。


本当に腹を立てるようなことがあれば、何らかの形で作品に昇華させてばらまく、そこまでやれないなら、そのぐらいの怒りだよね、って感じです。(その手前に友人に愚痴る、というのがありますが)


別に、怒り発言のRT乱発する人が悪いとは思っていませんが、個人的にはめんどくさいんでフォロー外すなりミュートするなりします。つまんないことでつながりなくなるのって、本当につまんないじゃないですか。

合コンのオフサイド

「わかってるよね」
「わかってるよ」
「いっつもそう言ってる」
「今度は本当」
「絶対だよ」
 メグが何度も念を押す。
「サッカーの話は」
「しません」
「合い言葉は」
オフサイドってよくわからなくってぇ〜↑』
 しなを作って半音上げてみたが、メグの視線は依然厳しいままだ。確かに私は何回か合コンを潰した。…3回くらい? いや、4回だったかもしれない。まぁ5回の可能性も否定できない。人数あわせとはいえ、呼んでもらえるだけで感謝するべきなのだ。そこは理解している。しているが…


…『そーゆーバカなフリしてるのが、あなたに彼氏ができない原因じゃないですかね』、って言ったら殺されますかね(´・ω・`)


「いやぁ、プレミアとチャンピオンズリーグしか見ないよ。他はレベルが低すぎて」
「すごーい、生観戦してないのにレベルわかるなんて、通ですねぇ〜↑」


 ロスタイムはゼロだった。延長戦もなし。
「……」
「……」
「……努力は認める」
「…ありがとうございます。恐悦至極に存じ上げます」
「……」
「……」

ガイド・ドッグ-2

「そりゃ、めんどくさいですねぇ。あ、グラス拭きますね」
 それが仕事なんだとは知ってるが、イチイチそんなことしなくてもいいんだがなぁ、と思い、そしていつも通り、まぁいいや、ということにする。
「君、おかわりはいいの?」
「いいんですか? ありがとうございまーす! ドリンク! いただきましたー!」
 実際に呑んでいるかどうかは知らないが、まぁ、それは些細なことだ。ババアの愚痴を若い子が聞いてくれるってだけでありがたいって話だ。
「お客様、そろそろ…」
 知らない声がした、うん?と思って腕時計の蓋をあけて針をなぞる。たしかに時間だ、が、一杯あげたところだしな。
「じゃ、ハーフで。あと水割りと水を持ってきてもらえるかい?」
「ありがとうございます!」
 それから、いつも通り他愛のない話をして、また時計をなぞる。いい時間だし、いい酔い心地だ。 黒服さんが告げた金額を財布から渡し、ついでにタクシーを呼んでおくれ、と頼む。席を立つと、若い子が杖を渡してくれて、右手を取って自分の左肩に置いた。
「ここ、段になってるんで気を付けてくださいね」
「いつも来てるから知ってるよ」
 そういって笑う。若い子の肩の動きに合わせて段を降り、エレベーターに乗る。エレベーターを降りたら、ちょうどタクシーが来たようだ。
「楽しかったです。また、お待ちしてますね!」
「ババァだからねぇ、次はないかもしれないよ?」
「そんなお年じゃないですよ! なに言ってるんですか!」
 じゃあな、と手を振るとタクシーのドアが閉まった。


 毎度のことだが、遊んで帰るときのタクシーってのはあまり気分のいいもんじゃない。ババァがホストクラブかよ、というのの上に、「…にもかかわらず」ってのが運転から伝わってくる。こっちが酔ってないときの運転手さんは大概いい人だが、こういうときはロクに話もしようとしないのが大半だ。「可哀そうな人には親切にできる」「不愉快な客とは話もしたくない」 この二つは矛盾しない。

ガイド・ドッグ-1

「要らないわ。そんなの」
 缶ビールを飲み干して、テーブルの上に置く。娘が缶を下げてくれて、娘婿がプルタブを引いた缶ビールを私の右手の手のひらにあててくれる。
「まぁ合わなければ、僕がもらいますよ。単純に技術的に面白いんです」
 この娘婿は、悪い子ではない。悪い子じゃないが、自分がいいと思うことに関しては引き下がるということを知らない。その辺が邪魔をして、その頭の良さほどには出世ができていないんじゃないか、それが私の見立てだ。
「駐車場だっているし」
「家の向かいの駐車場、空きがでてましたよ」
 外堀をちゃんと埋めてやがる。


「自動車なんて、乗れるわけないじゃない」
「そういう人向けに作ったんですよ」


 夫が死んだ。もう十年になる。
 私の手を引いてくれた犬、ベルナも死んだ。半年前のことだ。


「私はもう、外を出歩くつもりなんてないの」
「そんなこと言ってると、すぐ寝たきりになりますよ」
 眉をひそめて舌を出した。娘がケラケラと笑った。知らないうちに結構呑んでいたらしい。

マスキングテープの敗北

文フリ、行ってきました!


で、何人か、立ち読みをしてくださった方々がいらっしゃいまして。
うち数人が、後ろから読まれる。


こちとらシーケンシャルに読まれる前提で書いておりまして、全く想定外なんですね。
(まぁ後書きから読む人もいるというのは知識として知ってるんですが)
で、冬花って、書き手&演出の都合で書き順がぐっちゃぐちゃなんです。
つまり初見でランダムアクセスされることを想定してない。


しょうがないので、マスキングテープで後半の一部を読めない状態にしたわけですが。。。
これって明らかな敗北ですよね。。。。


自分が書いたもののコントロールを握りたい方だとは思っていたんですが、まさか、こんな形でも思い知るとは思わず。。。


うーむ。。。。

もう一回入稿しました

印刷会社さんから確認のお電話をいただきました。
「カバーなんですが」
「はい」
「テンプレートが違います」
「はい?」
僕が使ってたのは新書の表紙用で、カバー用のテンプレートは別にあるそうで。。。


ちなみに冬花の表紙データは何も考えずにイラレのオブジェクトをゴリゴリ貼っているので500MBytesぐらいあります。そうです、それ、やりなおし。


……なんとか、なんとか入稿しましたよ。。。

入稿しました!

冬花をしまや出版さんに送信しました。なんか、いろんな方に見ていただいた割にはあちこちゴリゴリ修正が入りまして。。。すいません。。。
15部かなー、と思っていたんですが、なんか20部でも変わらない感じだったので20部。100%余る。
呑んで寝ます。頑張ったなぁ。